更新日:2017年4月3日


結核菌の感染で起こります。乳幼児は結核に対する抵抗力(免疫)が弱いので、全身性の結核症にかかったり、結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性があります。
BCGの接種方法は、管針法といってスタンプ方式で、上腕の2か所に押しつけて接種します。接種したところは日陰で乾燥させます(10分程度)。

※外傷などによるケロイドが認められる場合は、接種を受けられません。
※家族に結核患者がいて長期に接触があった場合など、過去に結核に感染した疑いがある場合は、接種前に医師に相談しましょう。

【接種後の注意について】
接種後10日頃に、接種局所に赤いポツポツができ、一部に小さいうみができることがあります。この反応は、接種後4週間頃に最も強くなりますが、その後は、かさぶたができて接種後3カ月までには治ります。これは、BCG接種により抵抗力(免疫)がついた証です。自然に治るので、接種局所に包帯やバンソウコウはせずに、清潔に保ちましょう。
ただし、接種後3カ月を過ぎても接種局所がジクジクしているときは、医師に相談してください。

【接種後の副反応について】
接種をした側のわきの下のリンパ節がまれにはれることがあります。通常、放置して様子をみてかまいませんが、ただれたり、とても大きくはれたり、化膿してうみが出るようなときは、医師に相談してください。

《コッホ現象について》
お子さんが接種前に家族からうつるなどして結核菌に感染している場合は、接種後10日以内にコッホ現象(接種局所の発赤や腫張、化膿が現れ、通常2~4週間後に治癒する一連の反応)が起こることがあります。
コッホ現象と思われる反応が見られた場合は、速やかに区保健所あるいは接種した医療機関に相談してください。
【対象者】
1歳の誕生日前日までの方

【予診票発送時期】
5ヵ月に達する月


【標準接種】
生後5カ月から8カ月に達するまでの間に1回