更新日:2017年12月19日


四種混合は、D(ジフテリア)・P(百日せき)・T(破傷風)に、IPV(不活化ポリオ)を加えたワクチンです。

(1)ジフテリア
ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで、のどに偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすことがあります。

(2)百日せき
百日せき菌の飛沫感染で起こります。普通のかぜのような症状ではじまり、せきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせきこむようになります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こしやすく、新生児や乳児では命を落とすこともあります。

(3)破傷風
土の中にいる破傷風菌が傷口から体内に入ることによって感染します。最初は口が開かなくなるなどの症状が気付かれ、やがて全身の強直性けいれんを起こすようになり、治療が遅れると死に至ることもあります。

(4)急性灰白髄炎(ポリオ)
ポリオウイルスに感染したヒトの便中に排泄されたウイルスが口から入り、咽頭や小腸の細胞で増殖します。ほとんどの場合は症状が出ず、一生抵抗力が得られます。まれに、手足の麻痺を起こし、一部の人には麻痺が永久にが残ることや、呼吸困難により死亡することもあります。



【対象者】
生後3カ月から7歳6カ月に至るまでの方


【予診票発送時期】
1日から14日生まれの方は3ヵ月に達する前月
15日から31日生まれの方は3ヵ月に達する月


【標準接種】
1期初回  生後3カ月から1歳に達するまでの間に20日から56日の間隔をおいて3回
1期追加  1期初回接種終了後、12カ月から18カ月までの間隔をおいて1回