更新日:2025年6月30日
【ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症について】
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
【HPV予防接種について】
HPVの中には子宮頸がんを起こしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。現在、日本国内で使用できるワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。
サーバリックスとガーダシルは、子宮頸がんを起こしやすいHPV16型と18型の感染を防ぐことができ、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。また、ガーダシルは6型と11型の感染(尖圭コンジローマの発症)も同様に防ぐことができます。
シルガード9は、HPV6型、11型、16型、18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぐことができます。
定期予防接種では、これら3種類いずれかのワクチンのうち、1つ選んで接種します。(原則途中で変更したり、接種完了後に別のワクチンを追加接種したりすることはできません。)
【対象年齢】
小学校6年生(12歳となる日の属する年度の初日)から高校1年生相当の年齢まで(16歳となる日の属する年度の初日)の女性
標準的な接種期間は、中学校1年生の間に接種します。
【接種回数・接種間隔】
・2価ワクチン(サーバリックス)を接種する場合
2回目:1回目接種から1カ月の間隔をおいて接種
3回目:1回目接種から6カ月の間隔をおいて接種
標準的な接種間隔をとることができない場合
2回目:1回目接種から1カ月以上の間隔をおいて接種
3回目:1回目接種から5カ月以上、かつ2回目の接種から2カ月半以上の間隔をおいて接種
・4価ワクチン(ガーダシル)を接種する場合
2回目:1回目接種から2カ月の間隔をおいて接種
3回目:1回目接種から6カ月の間隔をおいて接種
標準的な接種方法をとることができない場合
2回目:1回目接種から1カ月以上の間隔をおいて接種
3回目:1回目接種から3カ月以上の間隔をおいて接種
・9価ワクチン(シルガード9)を接種する場合
2回で接種完了する場合
2回目:1回目接種から6カ月の間隔をおいて接種
注記: 2回の場合は、1回目の接種を15歳の誕生日の前日までに接種した場合のみ可能です。
標準的な接種方法をとることができない場合
2回目:1回目接種から5カ月以上の間隔をおいて接種
3回で接種完了する場合
2回目:1回目接種から2カ月の間隔をおいて接種
3回目:1回目接種から6カ月の間隔をおいて接種
標準的な接種方法をとることができない場合
2回目:1回目接種から1カ月以上の間隔をおいて接種
3回目:1回目接種から3カ月の間隔をおいて接種
【予診票発送時期】
小学6年生(12歳)になる年度中
注記: 住所や氏名を変更した場合、予診票を紛失した場合は、接種前に予診票の再交付申請をしてください。
(詳しく知りたい方は下記URLをご覧ください)
→中央区ホームページ/HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症(定期予防接種)