更新日:2025年6月30日

【肺炎球菌感染症について】
 肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、集団生活が始まるとほとんどの子どもが持っているといわれるもので、主に気道の分泌物により感染を起こします。これらの菌が何らかのきっかけで、肺炎や中耳炎、髄膜炎などの重い合併症を起こすことがあります。
 特に、髄膜炎をきたした場合には2%の子どもが亡くなり、10%に難聴、精神の発達遅滞、四肢のまひ、てんかんなどの後遺症を残すといわれています。また、小さい子どもほど発症しやすく、特に0歳児でのリスクが高いとされています。

【小児の肺炎球菌感染症予防接種について】
 肺炎球菌には、90以上の種類があります。15価ワクチンはそのうち15種類、20価ワクチンは20種類の肺炎球菌に対して予防効果があります。令和6年4月1日から15価肺炎球菌ワクチンが、令和6年10月1日から20価肺炎球菌ワクチンが小児への定期予防接種で使用できるようになりました。
注記1: 令和6年10月1日以降、13価肺炎球菌ワクチンは定期予防接種として接種ができません。
注記2: 13価肺炎球菌ワクチンの接種歴のみの方は、原則20価肺炎球菌ワクチンで接種を完了してください。
注記3: 15価肺炎球菌ワクチンの接種歴のある方は、原則15価肺炎球菌ワクチンで接種を完了してください。

【対象年齢】
生後2カ月以上生後60カ月に至るまでの方(5歳の誕生日の前日まで)

【接種回数・接種間隔】
小児の肺炎球菌感染症定期予防接種は、接種開始月齢によって接種回数が異なります。
標準的な接種間隔は、1.です。

1.接種開始月齢 生後2カ月以上生後7カ月に至るまで
初回接種
 生後24カ月に至るまでに27日以上間隔をあけて3回接種(標準的には生後12カ月までに3回接種)
 注記1: 初回2回目、初回3回目は生後24カ月を超えた場合は行わない(追加接種は可能)
 注記2: 初回2回目が生後12カ月を超えた場合は、初回3回目は行わない(追加接種は可能)
追加接種
 初回終了後60日以上の間隔をあけて生後12カ月以降(標準的には生後12カ月~生後15カ月)に1回接種

2.接種開始月齢 生後7カ月以上生後12カ月に至るまで
初回接種
  生後24カ月まで(標準的には生後12カ月まで)に27日以上間隔をあけて2回接種
  注記: 初回2回目は生後24カ月を超えた場合は行わない(追加接種は可能)
追加接種
  初回終了後60日以上の間隔をあけて生後12カ月以降に1回接種

3.接種開始月齢 生後12カ月以上生後24カ月に至るまで
60日以上の間隔をあけて2回接種
4.接種開始月齢 生後24カ月以上5歳未満
1回接種

【予診票発送時期】
1日から14日生まれの方は生後2カ月に達する前月
15日から31日生まれの方は生後2カ月に達する月
注記: 住所や氏名を変更した場合、予診票を紛失した場合は、接種前に予診票の再交付申請をしてください。

(詳しく知りたい方は下記URLをご覧ください)
中央区ホームページ/小児の肺炎球菌感染症(定期予防接種)