2015年06月21日

 昨年夏、約70年ぶりにデング熱の国内感染例が発生しました。個人でできる予防対策をして、蚊に注意しましょう。

【デング熱とは】
 デング熱は、デングウイルスに感染した蚊(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)に刺されることによって起こるウイルス感染症です。ヒトからヒトに直接感染することはありません。
 典型的な症状は、蚊に刺されてから通常3~7日(最大期間2~14日)の潜伏期間の後、高熱(38〜40度)・頭痛・眼窩痛・関節痛・筋肉痛・発しんなどを呈します。1週間ほどで解熱し、予後は良好な疾患です。

【治療について】
 デング熱及びデング出血熱に対する特別な治療法はありません。症状に応じた対症療法が行われます。

【予防について】
 デング熱に対する予防接種はありません。蚊の繁殖や虫刺されを防ぐ工夫をしましょう。

①蚊の繁殖を防ぐため、雨水タンクに蓋をしたり、タイヤに溜まった水・ペット用の水・鉢植えの皿の水を放置しない
②室内の花瓶の水などは週に1回程度は交換する
③蚊が多くいる場所では肌の露出を少なくする
④虫よけ剤を適切に使用する
⑤網戸などで屋内への侵入を防ぐ